うちには2頭のラブラドールがいます。毎日にぎやかに暮らしてます。
ペット犬と少しだけちがうところは、この子達は盲導犬のママワンコということです。

わが家はこの子たちの出産にたちあい仔犬のお世話をする、ブリーディングウォーカーというボランティアをしています。
ブリーディングウォーカーに関する記事はこちら→ブリーディングウォーカー【繁殖犬ボランティア】
出産と仔犬のお世話をするほかは普通に犬を飼ってる毎日です。散歩したりたまに旅行に出かけたりと、楽しく暮らす毎日です。
仔犬たちとは生後2ヶ月までのつき合いなので、その後盲導犬になるまでの道のりをずっと見ることができません。なので自分のしてることって意味があるのかな?ほんとうに役にたってるのかな?と感じて迷ったりすることがあります。
そんなとき盲導犬にたいする気持ちを新たにする出来事がありました。
盲導犬ユーザーの自宅へ
2015年10月、1人の盲導犬ユーザーの男性と1頭の盲導犬が交通事故で亡くなりました。ずっと墓前にお参りしたくても叶わず、今回あるご縁から男性の自宅へお邪魔することになりました。
仏壇のまえで手を合わせたあと、少しの時間でしたが彼のお母さんとお話させていただきました。
息子さんが19歳のとき交通事故で失明したこと。
生きる気力をなくした彼が何度も命を絶とうとしたこと。その息子をそばで見守り支え辛かったこと。
彼のもとに盲導犬がきて気力を取り戻していったこと。
自ら前をむき盲学校に通い、手に職をつけて働いたこと。
盲目の彼が犬の世話はすべてしてたこと。
盲導犬に感謝していること。
いつものように盲導犬を伴い出勤した朝、帰らぬ人になってしまったこと。
淡々と話して下さいました。
自分にできること
盲導犬に対しての誤解やいい加減な情報を鵜呑みにした、批判的な意見にへこんでしまうヘタレな自分にできることって何かを考えた。
伝えることならできる。
盲導犬は単なる白杖の代わりの道具じゃないってこと。
盲導犬ユーザーは犬を愛して、感謝して、リスペクトしてること。
ボランティアに興味があれば
盲導犬ユーザーは全国に966人(2016年12月時点)盲導犬を待ち望んでる人は4000人ちかくいます。
訓練犬が盲導犬となりユーザーのところにいく前の誕生から訓練に入るまでの期間、そして引退したあとの余生をボランティア家庭で過ごします。ボランティアは不足しているのが現状です。
もしご興味があれば各団体のホームページをのぞいてみて下さい。
さいごに
訪問したユーザーさん宅から帰路につきお礼の電話をかけました。少し話したあとお母さんは「頑張ってください」とおっしゃいました。
1頭の盲導犬がユーザーのもとに行くまでの大きな流れのはじまりのはじまりに関わる意味、重さをあらためて感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメントを残す