やーちゃんの兄、弟、姉たちが訓練所に入所したあとも、繁殖犬になったやーちゃんは続けて我が家で生活をともにした。
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おだやかな日常の幸せ
さて、繁殖犬になったからといっても、まだ1歳になったばかりのやーちゃんの出産は先の話。なにか特別なことをするわけでもなく、おだやかに過ごす毎日。
- 毎日のお散歩
- グルーミング
- ドライブに旅行
- ドッグカフェめぐりをしたり
- 週に1度のシャンプー
- 訓練所のイベントに参加したり
- ボランティア仲間と犬連れお出かけしたり
- 紅葉を見たり
- 2度目のクリスマスを過ごし
- 2度目の初詣に行って
- 節分の翌日の散歩では昨年と同じく、豆を拾い食いして叱られ
- ユーザーさんのコンサートでいっしょに音楽鑑賞
おだやかな日々を過ごした。
「来年はいっしょに見ることはないんだ」と切ない気持ちで見上げた桜。今年もいっしょに桜の季節を過ごせると、お花見を楽しみに待っている時期に「預かりくん」がやってきた。
預かりくん

彼はやーちゃんたちより、少しあとに生まれたA胎の「Aくん」
訓練所では盲導犬候補の仔犬は、生まれた順にA胎、B胎、C胎といってZ胎まで生まれたらまたA胎にもどりB、C、D、E………..と繰り返していきます。そして胎のアルファベットを頭文字に名前を考えます。
やーちゃんはY胎。3ヶ月あとに生まれたAくんはA胎というわけです。
実はパピーウォーカーに申し込んで登録をしたとき、ちょうどやーちゃんたちY胎が生まれたころで、Y胎は全頭パピーウォーカーさんが決定してたんです。なので委託は早くても年明けのA胎になりますと聞いてました。
ところがやーちゃんのパピーウォーカーになる予定の方が、何かの事情でキャンセルされて前倒しで順番がまわってきました。
訓練所からは「Y胎のイエローラブラドールの女の子です。準備やご家庭の予定もあるでしょうから無理なら予定通り年明けの委託でも、どちらでもかまいません。どうされますか?」とのことでしたが、特別な予定もなかったのでY胎の委託に決めました。
あのとき「予定通り年明けからにします」と答えていたら、いま私のとなりにはやーちゃんはいなかったんでしょうね。やーちゃんと暮らすことは必然だったと強い縁を感じます。
なので予定通りならA胎の仔犬を預かっていたので、Aくんがうちに来ていたかもしれません。
Aくんは訓練生としてしばらく盲導犬の訓練を受けてましたが「俺は盲導犬にはならないぜ」ってことで、キャリアチェンジして家庭犬として新たなご家族と暮らすことになったんですが、引き取りまでのあいだ我が家で預かることになったんです。これもまた不思議で愉快なご縁です。
預かり期間は、はじめの予定からのびてのびて1ヶ月半という時をいっしょに過ごしました。





Aくんはやーちゃんと私たちに楽しい思い出を残し、葉桜の緑がまぶしい初夏、新しいご家族のもとへ出発しました。

Aくんといっしょに見た桜、過ごした時間、Aくんのこと忘れないよ、元気でね。
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